ニュースレター

2020年 10月 26日発行
〇「同期型オンライン授業(同時双方向型の授業)」とは?

同期型オンライン授業は同時双方向型の授業、あるいは同時配信授業などいくつかの呼ばれ方があります。

具体的にはWeb会議システムを用いて、映像や音声データを送受信し、教員と学生が同時にコミュニケーションを取りながら授業を行います。

Webカメラとマイクを用いて実際に教室で、対面で行うような授業に近い形がこちらのオンライン授業です。


・「同期型オンライン授業(同時双方向型の授業)」のメリット

パソコンやタブレット、スマホなどの画面に授業に参加している人のリアルタイムの映像が映し出され、教師や講師が講義室や研究所から通常行う授業を、離れていながらできるというメリットがあります。

これにより教師や講師は普段行う授業と同じ形で行えるため、大きく授業準備を変更する必要もありません。

映像とともに音声のやり取りもでき、討論や意見交換なども行えるのもポイントです。

これなら人の密集も避けられますし、インターネットが接続できる環境であれば授業を受けられる可能性が高く、何より参加した生徒が画面上に映し出されていることが多く、指導側が全員の状況を把握しやすいため怠けにくいことも利点です。



・「同期型オンライン授業(同時双方向型の授業)」のデメリット

映像や音声をリアルタイムでやり取りするため、大量のデータを送受信することになり、データ量に耐えられるインターネット環境とパソコンやタブレット、スマホの処理能力が必要となります。

特にタブレットやスマホでは処理を仕切れず、途中で通信が切れてしまう恐れもあります。

また、これまでインターネット環境がなく、タブレットやスマホの4Gや5Gといった携帯通信網を利用してきた人が、それを利用してオンライン授業を受ける可能性もあります。

そうなったときに、大量のデータ通信量を消費するため、パケット通信料の高額化や通信制限により途中で授業に参加できなくなる可能性もあります。



・「同期型オンライン授業(同時双方向型の授業)」に向いている授業

教師や講師と学生、あるいは学生間でリアルタイムのやり取りが比較的多い授業に向いています。
意見発表が必要な授業はもちろん、学生間の議論が必要な授業、実技系の授業に有効です。