OECD国際成人力調査(PIAAC:ピアック)は,OECD(経済協力開発機構)が中心となって実施する国際比較調査の一つです。参加する各国の成人(この調査では16~65歳)が持っている「成人力」について調査し,その力と社会的・経済的成果との関係などを分析します。平成23年(2011年)に第1回調査を実施しました。それから約10年を経て第2回調査を実施します。現在33カ国の参加が予定されています。


成人力とは

 知識をどの程度持っているかではなく,課題を見つけて考える力や,知識・情報を活用して課題を解決する力など,実社会で生きていく上での総合的な力のことを「成人力」と位置付けています。


第2回調査の概要

令和3年(2021年)に予備調査,令和4~5年(2022~23年)に正規の調査(本調査)を行います。予備調査は,本調査の事前準備として本調査とほぼ同じ形で行うものです。日本では,住民基本台帳から無作為に抽出された,日本国在住の16歳以上65歳以下の個人が対象です。(未成年の対象者については保護者の同意を得た上で調査を実施します。)


調査内容

日常生活での様々な場面で,文章や図などの形で提供された情報を理解し,課題の解決に活用する力を調べます。具体的には,「読解力」,「数的思考力」,「状況の変化に応じた問題解決能力」の3つの分野についての調査を行います。対象者自身のことについて尋ねる「背景調査」も併せて行います。


調査方法

調査は,調査員が訪問して行います。「背景調査」は, 調査員の質問に口頭で回答する面接方式で行います。「読解力」,「数的思考力」,「状況の変化に応じた問題解決能力」の調査は,調査員が持参したタブレットに対象者御自身が解答を入力する方式で行います。



国立教育政策研究所が作成した資料をもとにシーエーティ学院が作成

https://www.nier.go.jp/04_kenkyu_annai/div03-shogai-piaac-pamph.html