Society 5.0時代の到来を見据えた教育について
Society 5.0とはサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)のこと
狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において日本が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱された。
〇Society 5.0の社会像
AI技術の発達
⇒定型的業務や数値的に表現可能な業務は、AI技術により代替が可能に
⇒産業の変化、働き方の変化
日本の課題
・AIに関する研究開発に人材が不足
・少子高齢化、 つながりの希薄化
・自然体験の機会の減少
人間の強み
・現実世界を理解し意味づけできる感性
・倫理観
・板挟みや想定外と向き合い調整する力
・責任をもって遂行する力
〇Society 5.0における学びの在り方、求められる人材像
AI等の先端技術が教育にもたらすもの ⇒学びの在り方の変革へ
(例)
・スタディ・ログ等の把握・分析による学習計画や学習コンテンツの提示
・スタディ・ログ蓄積によって精度を高めた学習支援(学習状況に応じたコンテンツ提供、学習環境マッチング等)
学校が変わる。学びが変わる。 ⇒Society5.0における学校(「学び」の時代)へ
・一斉一律授業の学校 →読解力など基盤的な学力を確実に習得させつつ、個人の進度や能力、関心に応じた学びの場へ
・同一学年集団の学習 →同一学年に加え、学習到達度や学習課題等に応じた異年齢・異学年集団での協働学習の拡大
・学校の教室での学習 →大学、研究機関、企業、NPO、教育文化スポーツ施設等も活用した多様な学習プログラム
共通して求められる力⇒
文章や情報を正確に読み解き対話する力
科学的に思考・吟味し活用する力
価値を見つけ生み出す感性と力、好奇心・探求力
新たな社会を牽引する人材
技術革新や価値創造の源となる飛躍知を発見、創造する人材
技術革新と社会課題をつなげ、プラットフォームを創造する人材
様々な分野においてAIやデータの力を最大限活用し展開できる人材 等
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/content/20210312-mxt_syoto02-000012321_8.pdf)をもとにシーエーティ学院が加工・編集