●高等学校の学校教育費について

「学校教育費」は、授業料をはじめとして、学校納付金、修学旅行、PTA会費など、学校での教育にかかる費用全般を指します。

 

【学校教育費の項目別年平均費用】

 

○授業料

学校教育費のうち、公立と私立で最も差が大きいのが授業料です。『高等学校等就学支援金』や都道府県による補助によって、多くの生徒の授業料が無償化、あるいは軽減されています。

その結果、1年あたりの授業料の平均は公立高校が23,368円、私立高校が271,835円です。

 

 

○修学旅行・遠足・見学費

 

公立高校は34,892円/年、私立高校は54,096円/年です。

 

 

○学校納付金等

入学金や入学検定料のほか、私立の場合は施設設備費、保健衛生費、冷暖房費などが含まれます。

公立高校が49,762円/年、私立高校が228,864円/年です。

 

○図書・学用品・実習材料費等

授業で使う文具代、体育用品、技術用具、さらには先生からの指示で購入する図書代などの費用です。公立高校は40,662円/年、私立高校は41,636円/年で、ほとんど差はありません。

 

○教科外活動費

部活動・運動会・文化祭・芸術鑑賞会などでかかる費用です。飲食代・お土産代は含まれていません。公立高校が44,276円/年、私立高校が44,765円/年で、こちらもほとんど差はありません。

 

○通学関係費

通学の交通費を指します。自転車通学が許可されている場合は、自転車代も含まれています。

公立高校は79,157円/年、私立高校は109,048円/年と、私立高校の方が40%近く多くなっています。

これは、公立高校は学区が限られているのに対し、私立高校の多くは学区の縛りがないことが影響していると考えられます。自宅から遠い学校に通えばその分交通費が余計にかかるからです。