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OECD国際成人力調査(PIAAC) その6 成人の属性・背景とスキルの関係 (1) 年齢 OECD全体の傾向として、読解力、数的思考力、ITを活用した問題解決能力のスキル習熟度は、30歳前後でピークに達した後、徐々に低下する。 日本は、読解力及び数的思考力分野において、全ての年齢層のスキル習熟度がOECD平均を上回っており、特に数的思考力の習熟度を比較的長期にわたり維持している。ITを活用した問題解決能力でも、ほとんどの年齢層のスキル習熟度がOECD平均を上回っている。 (2) 性別 OECD全体の傾向と同様、日本では、3分野全てにおいて男性のほうが女性よりもスキル習熟度の平均値が統計的に有意に高い。ただし、OECDの全体の傾向とは異なり、同じ学歴で比較すると、性別による統計的な有意差はほとんど見られなくなる。 (3) 両親の学歴 OECD全体の傾向と同様、日本では、両親の学歴とスキル習熟度が正の関連を持つ。ただし日本は、関連が最も弱い国の一つである。 (4) 学歴 OECD全体の傾向と同様、日本では、高等教育修了者のスキル習熟度が最も高く、後期中等教育未満修了者のスキル習熟度が最も低い。ただし日本は、いずれの学歴グループも習熟度が最も高い国の一つである。 日本とアメリカは、四年制大学(学士)以上の学歴の成人とそれ以外の成人のスキル習熟度の分布にはっきりした違いがある国として特筆されている。 (5) 職業 OECD全体の傾向と同様、日本ではスキルド・ワーカー、セミスキルド・ホワイトカラー、セミスキルド・ブルーカラー、単純作業の従事者の順にスキル習熟度が高い。ただし日本は、職業によるスキル習熟度の差が最も小さい国のひとつである。
国立教育政策研究所が作成した資料をもとにシーエーティ学院が作成 https://www.nier.go.jp/04_kenkyu_annai/div03-shogai-piaac-pamph.html |