ニュースレター

2021年 9月 21日発行
 新型コロナの影響で、世界中で人々の社会生活の混乱や制限が続いています。大人はもとより、子供たちも、学校の休講やマスク着用、頻繁な手洗い、ソーシャルディスタンスなどの新しい生活様式によって、それまでできていたことができない状態になっています。この困難な時期が、未来を担う子供たちにどういう影響を与えているでしょうか。
 今回のコロナ禍で、私たちは改めて、人の身体や心が不安定であるように社会もまた不安定であることを感じさせられています。我々大人の多くは、今それぞれの持ち場でそれぞれができる範囲で、この不安定な世の中を何とか安定させようと頑張っていますが、それでも社会は、人の身体や心のように、なかなか思いどおりにはなってくれません。
 今回のコロナ禍によって、社会の不安定さが顕在化しましたが、子供たちが生きる未来にもどんな困難が起こるかわかりません。いつ何時社会に混乱が起きてもおかしくありません。だからこそ、困難な状況になったときに状況をより良く理解したり判断するために、今学ぶべきことをしっかり学び、知恵を身に付けてもらいたいと思います。もちろん、他者への思いやりなどの道徳的なことも含めてです。
 学ぶことによって、人はそれまで見えていなかったものが見えるようになります。いわば、新しい窓を手に入れるようなものです。子供たちには、不安定な社会の中でより良く生きるための窓をたくさんつけてあげたい。そのために、私たちは塾という立場でできることをしていきたいと思っています。